Q:甘草の1日限度量と、偽アルドステロン症について

甘草による偽アルドステロン症(浮腫・高血圧・低カリウム血症等)の発生機序は、グリチルリチンの活性本体であるグリチルレチン酸のアルドステロン作用によるものである。甘草1g中にはグリチルリチンが約40mg含まれていると言われているが、1日の上限値はグリチルリチンとして300mg(甘草として7.5g)である。漢方薬に含まれている甘草の1日量はほとんどが3g以下なので問題になることは少ない。しかし、芍薬甘草湯は1日量に6g含まれており、人によりグリチルレチン酸の感受性も異なるので注意が必要である。また、漢方製剤には甘草配合のものが多く、合方されるとグリチルリチン酸の量が増加することもある。
高齢者の女性は副作用の頻度が特に高いといわれており、また、プレドニゾロン、利尿剤との併用では低カリウム血症を起こしやすいので注意する。過量投与に注意する生薬としては、甘草のほかに麻黄や附子等がある。

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